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椎間板ヘルニア

  • キャバリア、10歳、後肢の不全麻痺

    保護犬として迎え入れたが、その時から後肢を引きずって歩いており、3か月前からは立っても崩れてしまうようにふらついている。鍼治療を希望して来院。
    鍼治療2回目まではあまり変化なし。3回目からは動かしやすそうで、小走りしたりする時もある。別件で、繰り返している膀胱結石、膀胱炎の治療ために抗生剤を飲み続けているので、他の方法での治療を依頼され漢方薬を処方。
    4回目の鍼治療ではフラフラすることが無くなり、尻もちなどもつかなくなり、走れたりするので調子は良さそうとのこと。おしっこの臭いも減って、回数も減ってきた。この時新たに胆嚢に胆泥がたまっていて、かかりつけ医では手術を勧められているということで、こちらもなんとかならないかということで、更に漢方薬を追加。経過を見ることにした。
    5回目の鍼治療はとても調子よく問題はないということなので、治療間隔を週に1回から2週に1回にあけて、1か月後には1か月に1回の鍼治療に変更。現在経過観察中。
    膀胱炎の発症はなく、胆泥により上がっていた血液検査の結果も下がり始め、こちらの経過観察中。

    コメント

    鍼治療にとてもよく反応してくれています。最初首と腰にすごいコリがあり、相当ひどい椎間板ヘルニアがある思ったのですが、レントゲンを見ると股関節の形成不全が存在していました。しかし直接的な原因は椎間板ヘルニアなので、椎間板ヘルニアに対しての鍼治療を実施。みるみる改善し、飼い主様もとても元気になったと喜んでくれています。
    胆嚢の胆泥は割と高確率でどの子にもある問題で手術をして胆嚢を切除するのが最終手段なのですが、なるべく手術を回避する目的で西洋薬、漢方、ホメオパシー、ホモトキシコロジーを駆使して治療にあたっています。でも一番の解決策は手作りごはんに変えることだと思っています。現在血液検査の数値が下がってきているので、経過観察中。胆泥が消えてなくなることを期待しています。
    膀胱炎は漢方でコントロールできていますが、飲み続けているという点では抗生剤と変わりはありません。しかし、抗生剤を飲み続けるより耐性菌や腸内環境の変化を起こすことなく維持できるという点では、まだましだと思います。しかし、漢方薬も状況をみて漸減し、中止することを視野に入れて経過観察しています。

  • ミニチュア・ダックス・5歳

    明らかな椎間板ヘルニアではないが、原因不明の歩行不能で来院。
    鍼とホモトキシコロジーによる治療を行う。
    2週間だけ副腎皮質ホルモンを内服。すぐに歩けるようになるが、 後ろ半身の不安定な状態は改善しない。
    以後、鍼治療とホモトキシコロジーの経穴注射を行い、週1回の治療を1ヵ月続けてほぼ完治。
    以後は定期的に鍼治療を行い、経過良好。

    コメント

    椎間板ヘルニアは鍼治療とホモトキシコロジーの治療で非常に治療効果の上がっている病気です。
    深部痛覚がなくなり、外科手術をしても神経機能がもどるかどうかわからないような症例も、 鍼治療とホモトキシコロジーの治療を続けることによって後ろ足の機能が回復してきている例をたくさん診てきています。
    また、症状がそこまでひどくなければ副腎皮質ホルモン剤を使用することなく、 あるいは短期間の使用で回復をしており、体に負担をかけることなく治癒できています。外科手術をした後、逆に痛がるようになったり、 手術後も回復が認められないような症例にも治療効果が出ています。
    ただ、鍼治療やホモトキシコロジーの治療は外科治療と異なり、根本的な治療ではないので注意が必要ですし、 100%症状が改善するという保障はできません。
    また、外科手術を行っている場合、鍼治療に重要なツボや経絡の場所をメスで切って傷をつけているため、 思うように鍼の効果が出ない可能性もあります。実際に手を尽くしても症状の改善が認められない症例もあります。

  • ミニチュア・ダックス・5歳

    3、4日前より歩かなくなり来院。発症後かなりの時間が経過しており、 来院時には深部痛覚も消失していたため、神経機能の回復を目的として通常の西洋医学的治療と同時に、 ホモトキシコロジー、鍼治療を開始。
    4日で深部痛覚は回復。その後ホモトキシコロジーと鍼治療のみの治療を継続し、 20日程で浅部痛覚も回復。治療を継続し、来院時から30日程で位置感覚も回復してきた。 この時点で一般生活に支障はないほどの回復をしていたのだが、 根本的な治療をしたいという飼い主の要望もあり、脊髄造影を行い、 椎間板ヘルニアを起こしている場所の特定をして外科手術を行う。
    その後もホモトキシコロジーと鍼治療を行い、現在は半年に1回ホモトキシコロジーと鍼治療を行い、元気に普通の生活を送っている。
    後ろ半身の麻痺症状は一切ない。

    [注、椎間板ヘルニアは、軽度であれば腰の痛みなどの症状しか見られないが、重度になるに連れて、 位置感覚の消失、浅部痛覚(皮膚の痛み)の消失、深部痛覚(骨の痛み)の消失へと進行していく。]

  • ビーグル・6歳

    突然の痛みの発症。歩行はできるが、後足が不安定で他院で椎間板ヘルニアだろうと診断され、 鎮痛剤を処方されたがあまりよくならないということで来院。
    レントゲンを撮ったところ、確かに頚部・胸部・腰部にあやしい所見はあるが、どこが本命の場所であるかは不明。
    MRI検査は飼い主が望まなかったため、そのまま治療に入る。
    痛みが強いため、病変部と思しき箇所にレーザーをあて、オゾン療法を行い、局所の早期鎮静化を図る。
    ホモトキシコロジーの注射を行い、西洋薬の消炎鎮痛剤を処方。
    痛みはすぐに消えたが歩様の不安定さは残る。
    週に2回の治療を継続していくと徐々に歩様の不安定さは改善し、現在は痛みも伴わず歩行もしっかりしている。
    ただし、ホモトキシコロジーの注射は月に1回程度で継続中。

    コメント

    レーザーは一般的なレーザー治療器と異なるヘリウムネオンレーザーをいう痛みも熱さも伴わない低波長のレーザーを使用しており、 これが鍼治療効果も伴うため、動物は気持ちよくなるみたいです。
    そこにオゾンを加えることで、さらなる抗炎症効果が得られ、治療効果もさらに上がります。
    ホモトキシコロジーの注射は原因となっている脊椎椎間板の安定化をはかり、 継続的な痛みの鎮静化と神経機能の改善をもたらしてくれていると思います。
    これで症状の改善が見られなければ鍼治療を加えるところです。
    また、鍼治療を先に施す場合もあります。ステロイドを多用せず、 外科的な治療も望まない飼い主には望ましい治療効果を上げてくれる可能性は高い治療法であるといえます。

皮膚病

  • キャバリア・2歳・皮膚寄生虫、アレルギー性皮膚炎

    目・口周囲および趾間の皮膚炎。ニキビダニの感染が確認された。
    免疫異常による皮膚症状と考えられる。 ホモトキシコロジーの自己血療法を行い1年後には改善が認められたため、その後は1ヶ月に1回のホモトキシコロジー療法を継続中。

  • フレンチ・ブルドッグ・6歳・アトピー性皮膚炎、

    ここ何年もずっと体を痒がっていて、ステロイドを内服すると治まるが、止めるとまた痒くなってしまう。
    なんとかステロイドの薬を止めたいという希望で来院。全身の掻痒、発赤、前肢には噛み壊して化膿した膿瘍の塊があった。
    アレルギー性の皮膚炎を考慮し、まずドッグフードを止めて全ての食事を手作り食に移行。
    病気に負けない内側からの体作りを行う。
    それと同時にホメオパシー、漢方薬によるかゆみのコントロールも行う。 痒みはまずまずコントロールされて、皮膚の状態も徐々に改善。 前肢にあった膿瘍の腫れも引いて、現在残るは指先の皮膚炎だけとなった。

    コメント

    この子は完全にアレルギー性皮膚炎でした。 体質改善のための食事の改善から3ヶ月でこれまで回復できたのは非常にラッキーです。
    漢方薬もよく効いてくれたのも役に立ったと思われます。
    皮膚病の治療、特にアレルギーの改善には最低半年から1年の期間が必要な場合がほとんどです。

腫瘍

腫瘍に関しては治療法はさまざまです。外科手術、抗癌剤、放射線、免疫療法などに並んで食事療法、漢方薬、ハーブ療法、ホメオパシー、 ホモトキシコロジー、波動療法、温熱療法などなど、挙げればきりがないほど治療法はあります。 しかしその中でもどの治療法が一番適切に治療が行え、飼主様も動物も満足できる結果が得られるのかを予測するのが一番難しい作業でしょう。 特に自然療法と呼ばれる治療は、治療の傾向がつかみにくく、およそこれ位の確率でこうなるということが言明しづらい治療法です。 ですから余計に飼主様とわれわれ獣医師との信頼関係が必要ですし、その信頼関係を基に闘い続けていくことになるのです。 全てが全て、満足のいく結果を残せているわけではありません。 全く歯の立たなかった症例もありますが、うまくいった症例の一部を紹介いたします。

  • 日本猫・8歳・顔面のリンパ腫

    目頭のところがプクッと腫れているということで来院。ただ腫れているだけで気にしてないし、その他の異常は認められない。
    腫れがあれば針を刺して細胞診をすることが基本ではあるが、目の近くで、針を刺すこともためらわれたため、抗生剤を投与し、腫れが引くかどうかを2週間待つ。
    2週間待っても腫れはひかなかったため、全身麻酔をかけて細胞を採取することを提案。
    病理組織検査の結果リンパ腫という診断。
    飼い主様と治療法をいろいろ相談し、ホメオパシーで治療することにした。

    その後顔の腫れは徐々に進行していきかなり変形してきて、食欲も低下してきている。治療はあまりうまくいっていないようなので、抗がん剤の投与なども打診してみたが、飼い主様はあくまでホメオパシーで治療を希望していたため、レメディの内容を若干変えて継続治療中。

    飼い主様より昨日亡くなったという報告がありました。

    コメント

    猫のリンパ腫に対する抗がん剤治療の効果は、犬に対する効果ほどでないことが多いです。
    それでも抗がん剤で何年もコントロールできるケースもあります。
    今回は飼い主様の希望もあり、
    通院によるストレスがなく、
    注射などのストレスも与えない
    ホメオパシーを選択されました。
    治療を2か月続けた効果はあまり認められず、徐々に腫瘍のあった顔面部分は腫れてきています。
    ホメオパシー単独ではうまくいっていないようなので、
    治療法の再検討が必要ですが、
    飼い主様の希望によりそのままホメオパシー治療を継続している状況です。
    ホメオパシーは猫に飲ませるというストレスもほとんどなく、
    上手くコントロールできればとても良い治療なのですが、
    悪性メラノーマほど効果が安定していません。
    抗がん剤の反応もまちまちと言えばまちまちなので、
    どちらが良いという結論は出せません。

    遅漏開始後も徐々に顔の腫瘍は増殖し、顔面はかなり変形してきており、食欲も低下しているので、限界を迎える前に治療方針の再検討を打診したが、抗がん剤などは使いたくないということで、そのままホメオパシーで継続治療することに決まった。どこかで転機が来ると良いが、かなり難しい状況。

  • ミニチュア・ダックス・18歳・悪性黒色腫(悪性メラノーマ)

    他院にて悪性黒色腫(メラノーマ)と診断。眼周囲にも広がり、リンパ節にも転移しているので手術不能、予後不良とされたが、本人はいたって元気で、ごはんもモリモリ食べるため、何かほかにできることはないかといろいろ調べて、オゾン治療を希望で当院に来院。

    オゾン治療を開始すると同時に、ホメオパシーでの治療を開始。
    本人の元気食欲は変わらず、治療開始2週間でリンパ節が縮小。

    現在治療開始2か月が経過。特に何の異常も見られず、治療を継続中。本人はいたって元気なのだが、年齢により後ろ足が不自由になってきたので、鍼治療を開始したところ。

    コメント

    悪性黒色腫はとても進行の早いガンで、外科手術をしても再発したり、抗がん剤の効き目もあまりよくなく、見つかったら1~3か月で亡くなるようなガンです。
    この悪性黒色腫に対してはホメオパシーが割と効果を発揮することが多く、完全に消え去ることはないにしても、進行が遅くなり、発見から数年生存できることも多々あります。
    オゾン治療はまだまだ研究段階の治療法ですが、ガン抑制効果が認められ、何よりオゾンガスを注入すると元気がでて活発になると、今までオゾンを受けた飼い主様からはよく聞きます。
    これらの治療を組み合わせることで悪性黒色腫のリンパ節での活動が抑制されているのか、免疫が上がったためにリンパ節でガン細胞を抑えているのかはわかりませんが、このまま穏やかに経過し、寿命を全うしてくれることを祈りながら治療を続けています。
    まだ治療を始めて1か月くらいですが、これからの容態を注視していきます。
    2か月経過したが特に腫瘍による症状は発生せず、順調に経過している。

  • マルチーズ・12歳・鼻腔腺癌

    鼻腔内にできた腺癌で、癌が脳へ浸潤し、大学病院で放射線療法を1度受けたが再発。
    これ以上は何もすることがないと言われ、何かできることがないかと当院を受診。 高濃度ビタミンC点滴療法、ホモトキシコロジー、バイオレゾナンスを組み合わせ延命を図る。
    余命1か月と言われていた子がその後10か月元気に暮らし、重度な神経症状も出さずに他界した。

    コメント

    良く反応した症例だと思います。初めは高濃度ビタミンC点滴療法で治療を行っていましたが、 それだけでは抑えきれずにホモトキシコロジーを追加。 さらにバイオレゾナンスで波動調整を行い、何とか飼い主様の満足のいく結果が得られた症例です。
    腫瘍には単一の治療だけで対抗するのはやはり難しいと考えます。
    どの治療も動物に大きな苦痛を伴うことはありませんが、飼い主様の時間とお金を多大に消費するのは確かです。 でも、残された時間を充実したものにできる方法がここにはあると思います。 完全に腫瘍をコントロールし、年単位の延命ははかれなかったのが残念です。

  • 日本猫・15歳・消化管腫瘍

    下痢を主訴に来院したが、内服治療で効果がなく、検査をしたところ腸に腫瘍があった。
    年齢が年齢なので飼い主様は麻酔をかけての検査を望まず、どのような腫瘍なのかの診断はできなかった。
    積極的な治療は望まなかったし、注射などの痛い思いもさせたくないということでバイオレゾナンスによる波動調整を選択。治療を開始した。
    週に1回1時間くらいの波動調整に通って、治療効果はすぐに認められた。 下痢は改善し、食欲も増して状態は安定していた。バイオレゾナンスはその後も継続していたが、徐々に症状が再発し、 結果的に完治はできなかったが、十分な延命がはかれたとして、飼い主は満足していた。

    コメント

    腫瘍というのは単独の治療で効果が出ることはまずないと言ってよいでしょう。 食事や生活の改善、様々な治療の組み合わせでやっとそれなりの治療成績を出せるのではないかと考えます。
    この症例はバイオレゾナンスのみで一時的には症状の改善は認められましたが、腫瘍を根絶するには至りませんでした。当たり前です。
    ただ、猫であるということ、老齢であることを考えると、あまり積極的に治療を行いたくない飼い主の心情も理解できます。
    その点では、ただ治療室で寝ているだけでよいバイオレゾナンスは動物や飼い主の肉体的、 精神的負担の割には十分な効果を出してくれたと思います。

  • シーズー・16歳・口腔内悪性黒色腫(悪性メラノーマ)

    口腔内悪性メラノーマ。手術をして摘出したが、1年後に再発し、 その後ホモトキシコロジーと組織細胞剤の投与を毎週2回行う。
    再発後7ヶ月で他界したが、その間、元気に食事も食べて散歩もし、健康な頃と変わらない生活を送ることができた。

    コメント

    悪性メラノーマは浸潤性が強く、転移することも多い腫瘍であり、完治はなかなか難しい腫瘍です。
    広範囲の外科手術をしても10ヶ月くらいしか生きられず、できてしまった腫瘍だけを限局的に切除するような手術では2ヶ月と生きていられません。
    しかし、今回の症例では7ヶ月も元気に過ごしていたということを考えるとそれなりに効果があったのではないかと思われます。

  • 日本猫・18歳・胃の腫瘍

    嘔吐で来院。吐き気止めを飲ませると一時的には良くなるが、 薬がなくなるとすぐに吐く。検査をしたところ胃に腫瘍らしきものが発見された。
    しかし、老齢であるため、飼い主はそれ以上の検査を望まず、どのような腫瘍であるのか診断はできなかった。
    治療はホモトキシコロジーの注射とバイオレゾナンスを週に1回で併用することに。嘔吐の回数は減少したがなくなってはいない。
    しかし、飼い主が許容できるくらいまでには改善した。食欲はあまりなかったが徐々に改善。 発見から1年たったが現在も元気に生活している。腫瘍は急速ではないが大きくはなっている。

    コメント

    猫の胃の腫瘍ではよくコントロールできる方だと思います。
    ホモトキシコロジーとバイオレゾナンスは非常に良い組み合わせです。
    老齢であることが積極的な検査や治療を受けない理由にはならないと思いますが、 前述の症例同様このような飼い主の気持ちも十分に理解できます。正体がわからないものに対し闘っていけることも、 自然療法ならではだと思います。自然療法は腫瘍を抑えるのはなく、腫瘍を作ってしまった身体の状態を改善し、 腫瘍と共存、あわよくば根絶することが目的だからです。
    それ故、腫瘍がなんであっても関係ありません。しかし、やはり正体がわかっていた方がその後の展開が予測しやすいのは確かです。

関節疾患

  • ゴールデン・レトリバー・11か月・肩関節不安定症

    前肢の跛行(びっこ)で来院。肩関節不安定症と診断。
    ホモトキシコロジーの鎮痛剤と関節治療剤で治療するが、5ヶ月間跛行が出たり出なかったりで治癒に至らず。ホメオパシーのレメディを処方。
    10日で症状が改善し、その後跛行は認められない。

    コメント

    こんなミラクルは滅多にありません。

  • ラブラドール・レトリバー・12歳・骨関節症

    徐々に足を引きずり、立ち上がるのも大変そう。
    発症からかなり時間が経っており、レントゲン検査で股関節と膝関節の変形を伴う骨関節症を発症していた。
    ホモトキシコロジーの薬とヘリウムネオンレーザーの照射、鍼治療を行う。 元通りではないが一般生活に支障のない程度に改善し、現在もホモトキシコロジーの薬だけを継続。

    コメント

    ヘリウムネオンレーザーは関節痛などの疼痛緩和をもたらし、鍼も疼痛緩和と機能回復をはかってくれます。 ホモトキシコロジーも同様の効果を発揮してくれますので、ホモトキシコロジーの治療だけでも改善できたかもしれませんが 三つの方法を同時に行うことによってより治療効果が高まります。
    関節の変形は改善はできませんが、老齢の犬や猫のクオリティ・オブ・ライフを維持するのには役に立つでしょう。

脳・神経疾患(てんかん)

  • 起源不明の脳炎

    二次診療施設で治療をしていたが、再発を繰り返し、治療にも抵抗を示してくるような厄介な脳炎。食欲の低下も起きており、今後症状が重くなり、摂食や嚥下能の低下がみられるとさらに食事がとれなくなるので、当院で支持療法を検討して欲しいということで来院。
    ホモトキシコロジーで症状の改善が図れるかもしれないのでトライしてみることを提案し、治療を開始。
    週に2回ホモトキシコロジーの注射に通ってもらったところ、3回目の治療で食欲が出始め、首は曲がったままだが、多少自力で動かせるようになってきた。その後徐々に症状は回復し、食事は自分でガツガツ食べ、更には自力で立って歩けるほど回復。治療は継続しており、徐々に抗てんかん薬やそのほかの要らない薬の減量をしているところ。
    その後、手足のバランスが取れずに再度歩行困難になったため、飼い主さんが自作で車椅子を作成し、車いすに乗ったまま元気に歩くようになった。
    しかし時々首が曲がりっぱなしになったりするような神経症状は出ていた。てんかん発作は出ていたなかったので抗てんかん薬は漸減し、適宜中止していった。
    徐々に後肢の筋力が減ってきて、慢性的な膝蓋骨脱臼を起こし始め、車いすに乗っても、立って自分で動くことが困難になっていたが、何とか車いすで動き回ることができる日もあるという状況。食欲は十分にあり、余命宣告をされていた状況を考えると、十分満足しているということだったが、飼い主さんと相談し、更に改善を期待してバイオレゾナンスによる波動調整を週に1回行っていくことに。
    根本治療を加えてさらに症状の改善が認められるか経過観察中。

    コメント

    ホモトキシコロジーの治療にとてもよく反応してくれている症例です。すべてがこのようにうまくいくわけではありませんが、中枢神経系の治療には割とよく反応してくれているように思います。完全に回復するまでには至っていませんが、ただいま服用している薬の減量をしながら、どの時期に病気を起こした原因の排除に入るか様子を見ながら検討中。いまのところどこまで回復してくれるのかは不明だが、飼い主さんの頑張りもあって無事4歳の誕生日も迎え、誕生日のシュークリームもおいしくいただいている動画も見せていただきました。まだまだ若いので頑張ってほしいところです。

    車椅子を使っても歩行が難しくなってきた様子だが、てんかん発作は起こしていないので、抗てんかん薬は順次中止しているところ。今回バイオレゾナンスで波動調整を行い、病気の根本原因の排除を試みている。これで首が曲がってしまうことや足のバランス上手く取れないなどの症状が消えてくれるかどうかを期待している。

  • 柴犬・5歳・特発性てんかん発作

    てんかん発作で来院。初めはフェノバールを内服させ発作のコントロールを行う。 それと同時にてんかんに良いとされる食材で手作り食を始める。 8ヶ月くらい経った頃からハーブ療法を加えてコントロールを試みるが、フェノバールは時々内服させる必要があった。 やがて肝臓をやられてしまい、ホモトキシコロジーの注射と内服でてんかんのコントロールを始める。 年に何度かは注射を打たなければ、てんかん発作は抑えられないが、基本的にはハーブとホモトキシコロジーの内服と手作り食だけで、 てんかん発作が起きないようにコントロールできている。

    コメント

    手作り食とハーブ療法だけでてんかん発作をコントロールできているよい例ですね。 てんかんを抑えるフェノバールやゾニサミドは動物の体にとっては決してよいものではありませんが、 これらの薬剤を使用しないとてんかんを抑えられないというのが今の西洋医学の現状です。 しかし、自然療法を行うことによってこれらの西洋医学の薬を減量したり、 止めたりすることができているということはてんかんの持病を持つ子にとっては大きなメリットになります。

  • 日本猫・8歳・てんかん発作

    重度のてんかん発作で来院。てんかん重積状態になってしまい、 フェノバールを常時内服している。手作りの食事を作るのは無理ということで、ハーブ治療と、 てんかんがかなりひどいのでホモトキシコロジーの治療を併用して行った。 週に1回は注射に通い、毎日ホモトキシコロジーの内服とハーブの内服を続けた。
    4週間治療を行った後、徐々にフェノバールの投与量を減らしていったが、てんかんは発症せず、 通常投与量の1/6くらいの投与量で維持。 これ以上の投与量の減量は飼い主様が望まなかったので、そのままの投与量で維持している。

    コメント

    この症例もかなり難しい症例ですね。前2例の食事とハーブだけの治療ではおぼつかない状態だったので、 ホモトキシコロジーの治療薬を併用してみたところ、フェノバールの減量をしても発作が起きないで済む状態にまで改善することができました。 フェノバールを完全に止めることができるかもしれませんが、飼い主様がそこまで希望されなかったため、そのままで継続治療。

  • ダックスフント・12歳・老齢性前庭疾患

    頭が傾き、うまく歩けない。目が揺れている。前庭疾患症状で来院。 斜頚と眼球振盪の典型的な末梢性前庭疾患だったが、軽いものはそれほど日常生活に支障は出ないが、 重い症状になると歩けなくなったり、食欲がなくなったりと様々な症状を出す。
    治療はステロイドやビタミン剤を使用するのが一般的だが、ステロイドを使用しない治療を希望したため、 ホモトキシコロジーの注射で治療を行う。注射を打った次の日くらいに症状はかなり改善し、週に2回の投与、 3回目くらいの治療でほぼ症状は消失。
    その後は投与間隔をあけていき現在は1か月に1回の投与で維持。症状は出ていない。

    コメント

    前庭疾患は原因不明の事が多く、老齢の犬に起こりやすい病気です。
    ステロイドの投薬で治ることが多いが、今回、ステロイドは使用したくないという飼い主の強い要望があり、 自然療法のみの治療となりました。 今後どれくらいの間隔で投与を行っていけば再発しないで済むかを注意深く検討してかなければなりません。

腎臓疾患

ここで問題となるのはほとんどが腎不全です。腎不全の早期発見も可能になってきているし、飼い主への啓蒙もできてきているので、 以前ほどひどい状態で担ぎ込まれる事態は減ってきていると思います。 しかし、一度悪くなったら改善をしない腎不全とどのように向き合っていくか。 とてもハードルの高い問題です。自然療法の効果が期待できるのは、猫の腎不全です。 すべての症例とは言えませんが、猫の腎不全にはかなりの効果が期待できると思います。 ところが犬の腎不全では猫のような目覚ましい効果が見られないことも多く、課題は残ります。

  • 日本猫・14歳・慢性腎不全

    多飲多尿が半年前よりみられ、3日前より食欲不振、昨日より嘔吐。 典型的な腎不全の悪化過程です。血液検査の数値も測定不能なほど上がっており、即入院。 点滴を開始し、とにかく血液内の老廃物の排出を行い、同時にホモトキシコロジーの治療をスタート。 日に日に状態は改善し、1週間後に退院。自宅で点滴をしながら、ホモトキシコロジーの注射をするために週2回通院。 その後3年間点滴頻度や通院頻度を変えながら治療してきたが、腎不全が悪化し死亡。
    しかし、亡くなる前日まで食事を食べ、嘔吐もなく元気にしていた。 最後に測定した血液検査の結果はCre15.0、BUN358で常識では考えられない数値であった。

    コメント

    猫の腎不全はこのようなパターンを取ることが多いです。自然療法の最大の効果は、 血液検査の数値がぶっ飛んでいても猫は元気で食事も食べているということです。すべての腎不全の猫が絶対こうなると言っているのでないのでご注意を。 しかし、腎不全の末期で起こる嘔吐や痙攣発作を起こさず、安らかに最期を迎えられるケースも多いです。
    これは何にも勝る自然療法の恩恵でしょう。更に自然療法を使うことによって、点滴だけでは達成できない数値の改善が認められます。
    症例の子も最初の入院でCre4.4、BUN98までしか下がらなかったものが、 退院後の治療継続でCre2.5、BUN35まで落ちたこともありました。西洋医学だけでは達成できなかった成果でしょう。

  • ダックスフント・17歳・慢性腎不全

    食欲不振で来院。腎不全であった。
    猫と同じような単純なホモトキシコロジーでは治療効果が乏しいと考え、最初からフィシオエナジェティックで根本原因を探して、 諸問題を改善していくことにした。
    点滴治療などは行ったが、血液検査の数値はどんどん改善していき、正常レベルまで達した。

    コメント

    犬の腎不全は猫のそれと違いホモトキシコロジーだけではコントロールが難しいです。 もっと根本的に腎不全を引き起こした諸問題を同時に解決していかなければ満足のいく結果は得られません。
    フィシオエナジェティックは身体をおかしくしている毒素の蓄積、精神的なストレスなどの影響、身体の構造上の問題、 身体の異常を脳に伝える伝達経路の問題などを分析し、治療の必要な順序まで導き出してくれる検査方法です。 きっちり行えば治療効果は十分得られます。
    しかし、これをすべてこなしていくことは飼い主にとっては骨の折れる作業であり、途中で挫折される飼い主も多いです。 その点この子の飼い主はあきらめずに最後まで治療に付き合ってくれました。これが成功の要因でしょう。

消化器疾患

  • ヨークシャ・テリア、8歳、タンパク漏出性腸症

    ときどきウンチがゆるく、お腹が張ってきたため、他院に連れて行ったが、タンパク漏出性腸症と診断を受け、ステロイドの投薬を勧められた。ステロイドは使いたくないので一度診てほしいということで来院。
    低タンパク、低アルブミンで腹水もあり、通常医療ではやはりステロイドは使うべきであり、ステロイドで症状の改善をはかりながら、本質的な問題に取り組むべきと提案。
    まず食事を手作りのごはんに変えていただき、ホモトキシコロジーの注射で、最初週に2回の注射に来ていただいた。
    ステロイドの投薬でタンパクもアルブミンも上昇し、腹水はなくなったが、週2回のホモトキシコロジーの注射2か月間継続した。
    3か月目に入るころから注射を週に1回に減量し、ステロイドの減量も始めていただいた。
    免疫異常による病気に対してアニミューンという糖鎖のサプリメントを投与することによって改善が認められるため、お勧めしたが、これはやめておくということで、ホモトキシコロジーの注射と手作りごはん、ステロイドの投薬は継続した。
    治療開始5か月目から2週に1回の注射に減量し、ステロイドも通常投薬量の1/4両くらいを週に2回くらい内服する程度まで減量。
    治療開始1年5か月から月に1回の注射に減量して、ステロイドの投薬は週に1回に減量。
    その後オーナー様の判断で注射の間隔を2か月に1回に減量し、ステロイドも飲ませたり飲ませなかったりしていたため、突然胸水と腹水で呼吸困難を起こし来院。再び低タンパク、低アルブミンになっていたため、ステロイドを増量。ホモトキシコロジーを週に1回注射して何とか改善。
    アニミューンの内服を始めて現在はホモトキシコロジーを月に1回、ステロイドは通常量の1/4量を4日に1回投薬し、アニミューンの効果を確認しながら、更に投薬の減量をしているところ。

    コメント

    免疫関連の消化器疾患場合フードから手作りごはんに変更することは基本中の基本だと思います。
    まずは食べるものを変えて、腸粘膜を生理的に正常に機能するようにしむけて、
    免疫の調整をすることはとても重要。
    ホモトキシコロジーは消化管の粘膜細胞の毒素排出を促し、細胞を活性化し、炎症を抑制させる働きがあります。
    そこに免疫調整をするアニミューンを重ねることでやっとステロイドを止める糸口ができました。
    このあと本当にステロイドを完全中止できるかどうかのトライになります。

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