ご予約・お問い合わせ

03-5747-1831

DERMATOLOGY
皮膚科

当院の皮膚科診療のポリシー

皮膚科の病気の原因は皮膚だけにとどまらないことが多々あります。皮膚は外界との最初の接点であるため、ペットを外界の環境から守る最初の砦として機能し、その結果として皮膚病となることもあります。またそれとは別に体内で起きる様々な異常を体の外に排出する結果として皮膚病になることもあります。皮膚病の治療は痒み止めや抗生物質の内服など対症療法になるケースが多いですが、できるだけ皮膚病になる原因を考え、突き止め、その原因を取り除く治療ができるように努めていきます。

犬の主な病気

アレルギー性皮膚炎

アレルギーによって生じる皮膚炎には、
犬アトピー性皮膚炎:環境アレルゲン(ダニ、カビ、花粉など)に対するアレルギー。
食物アレルギー:食物アレルゲンに対するアレルギー。
どちらのアレルギーかは皮膚病変、年齢、発症部位、生活環境、食べ物などの聴取と血液によるアレルギー検査などによって判別していきます。
アレルギーは免疫の過剰反応によって起こされるものなので、治療法としては免疫抑制剤、食事療法、抗原判別後の減感作療法、シャンプー療法、外用薬、免疫を調整するサプリメント、体質を改善する漢方薬、ホメオパシー、波動治療などがあげられます。

皮膚感染症

①細菌感染
②真菌感染
③寄生虫感染

があります。皮膚科診療で一番簡単に診断をつけられるので、最初に調べておかなければならない皮膚病です。

①細菌感染はどんな原因の皮膚病でも割と併発している感染症で、重度なものは膿皮症と呼ばれたりもします。抗生物質を内服すると最初は簡単に治療できるのですが、細菌はいたる所にいて、いつでも感染を起こすので、簡単に再発もします。細菌が問題なのではなく、細菌に感染されてしまう皮膚のコンディションに問題があることが多いのです。細菌感染にはシャンプーやコンディショナー、保湿剤などで外皮のバリア―を機能させることが重要です。細菌の検出には膿んでいる箇所の採材と顕微鏡による細胞診、細菌培養必要などが必要です。

②真菌感染は他の真菌感染の子との接触でうつることが多く、皮膚のバリアがきちんと機能していなかったり、体調不良などで免疫力が落ちたりしている場合にうつりやすい皮膚病です。ヒトの水虫みたいなもので、全員が全員感染するわけではありません。治療は局所に限局していれば抗真菌薬の塗薬で対処することもありますが、薬用シャンプーでの殺菌がメインとなります。それでも治療が困難な時は抗真菌薬の内服をして治療します。検出は真菌感染を疑っている箇所の毛を採材して顕微鏡検査もしくは培養検査です。しかし、真菌に感染しないような皮膚のコンディションの維持が何よりも大事です。

③寄生虫感染は都会ではそれほど多く目にすることはありません。仔犬の時にブリーダーやペットショップからヒゼンダニ(疥癬)やニキビダニ(毛包虫)が感染しているくらいです。しかし、アレルギー性皮膚炎などでステロイドを多用した場合に、ニキビダニ(毛包虫)が見つかることも多いです。ヒゼンダニ(疥癬)の検出は、皮膚の中にもぐりこんでいるダニを皮膚の表面を削ぎ落とすスクレイピングという方法で集めてきて顕微鏡検査をします。ニキビダニ(毛包虫)は毛包近辺に居るので、毛を抜いて毛根を調べる顕微鏡検査、もしくはヒゼンダニと同じようにスクレイピングでの顕微鏡検査となります。治療は駆虫薬の投与と薬用シャンプーとなります。

ホルモン性皮膚疾患

内分泌系の疾患でホルモンの分泌異常が起きると痒みを伴わない脱毛が起きます。代表的なものは甲状腺機能低下症副腎皮質機能亢進症です。
10歳以上の高年齢の犬に起こることが多いですが、若くても起きることがあります。検出は血液検査のみで血液中のホルモン濃度を測定して調べます。治療はホルモン剤の内服となりますが、漢方薬やホメオパシーで治療する場合もあります。

外耳炎

外耳炎は皮膚病とは少し違いますが、外皮系の病気としては皮膚病と同一と考えてよいと思います。
治療が割と簡単に済みますが、定期的に病院に連れていくことで耳の治療を継続的に行うこともあります。
耳の分泌物が多く、汚れが溜まりやすいという体質が原因で外耳炎になる場合もあります。
何度も繰り返す外耳炎は皮膚病と同じように消化器の改善が必要であったり、腎機能の改善が必要であったりする場合もあります。何度も慢性的に耳に薬をつけなければならない状況というのは不自然であると認識していただき、外耳炎を防ぐために自宅でイヤーケアをすることが必要な場合もあります。

猫の主な病気

心因性脱毛

猫がストレスにより毛を舐めて毛が薄くなっていく病状のことをいいます。お腹、前手、後ろ足の太もも辺りに見られることが多いです。
心因性なのでストレスになっているものや不安、不満など何が原因となっているかを見つけて、改善することが根本解決になります。ただそれを見つけられないことも多いので、ホメオパシーや漢方薬などで精神面の改善を試みることが治癒につながることもあります。
精神的な問題だけでなく、便秘や膀胱炎、関節炎などの身体的な問題によって皮膚を舐めて脱毛する場合もあります。心因性なのか、他に原因があるのかを見極めることが大事です。

アレルギー性皮膚炎

猫のアレルギー性皮膚炎は
①ノミアレルギー性皮膚炎
②食物アレルギー
③非ノミ非食物アレルギー性皮膚炎
に分けられます。最近では外に出る子が少ないためノミアレルギー性皮膚炎はほとんど見ません。食物アレルギーは犬と同様にアレルゲンとなりにくいアミノ酸レベルまで分解した処方食の摂取により改善することがありますが、改善率はそれほど高くはありません。食事の改善だけで痒みが治まったらラッキーという程度です。食事による改善が見られない食物アレルギー、非ノミ非食事性アレルギー性皮膚炎に関しては、投薬による治療、漢方薬やホメオパシーによる体質の改善、サプリメントによる免疫調整などの治療を行うことになります。

好酸球性肉芽腫群

①好酸球性肉芽腫
②無痛性潰瘍
③浸潤性局面
の3つの皮膚病が含まれる症状名です。いずれも症状に対してつけられた名前で、原因を表す名前ではありません。それゆえ、原因を見つけることが重要な課題となります。好酸球性肉芽腫群は皮膚腫瘍との鑑別が必要で、主なものに皮膚リンパ腫、肥満細胞腫、扁平上皮癌、乳腺腫瘍などが鑑別疾患として挙げられます。好酸球という白血球の過剰反応で起きている皮膚病なので、治療は免疫抑制が基本となります。しかし、さきほど書いたように好酸球が増えて皮膚病変をもたらしている原因を見つけて、排除することができれば、ステロイドや免疫抑制剤を飲み続ける必要はなくなります。

当院の皮膚科診療の特徴

  • 丁寧な診察

    丁寧な診察

    病変の部分だけ見て判断するのではなく、全身をくまなく診察し、病状の把握を行います。

  • 系統だった検査

    系統だった検査

    皮膚科は多種多様な原因が入り乱れています。系統だった検査を行い、漏れのない診断を行います。

  • 多様な治療法の提示

    多様な治療法の提示

    診断をもとに飼い主様の望む最適な治療法を提示いたします。

診療の流れ

  • 受付・問診

    ご来院いただきましたら、受付にいるスタッフにお声がけください。はじめに問診票のご記入をお願いいたします。セカンドオピニオンや転院の方は、それまでの検査結果などをお渡しください。
    ご記入できましたらスタッフをお呼びになり、診察室に呼ばれるまでその場でお待ちください。

    受付・問診
  • 診察

    順番になりましたら看護師がご案内いたしますので、看護師の誘導に従って診察室にお入りください。獣医師による診察の間は、診察室内の椅子に座って診察の様子をご覧いただけます。この間獣医師からいろいろと質問がありますので、お答えくださいますようお願いいたします。言葉で表現することのできない動物の診察には、飼い主様の小さな気づきが重要です。どんな些細な事でも構いませんので、おっしゃってください。

    診察
  • 検 査

    診察により、詳細な検査が必要であれば、獣医師からご説明させていただき、検査をさせていただきます。細菌感染や真菌感染は培養検査、寄生虫などは抜毛検査、ホルモン関連性やアレルギー性は血液検査が必要な場合があります。

    検 査
  • 治療方針のご提案

    診察、検査結果をもとに、現在の状態をご説明し、各種の治療の選択肢をご提案させていただきます。その中から費用、時間、労力などを踏まえ、ご選択いただきます。治療法というのは飼い主様が決めるべきものでありますし、飼い主様が決めることができるようごに説明し、情報をご提供し、ご相談に乗ることが私たちの役目だと思っています。

    治療方針のご提案
  • お会計

    診察が終わりましたら待合室でお待ちください。お車でお待ちになる方はスタッフにお声がけください。
    お支払いは現金、クレジットカードのみとなります。 アニコム、アイペットにご加入の方は窓口清算ができますので、保険証のご提示をお願いいたします。

    お会計
はじめての方へ背景画像
はじめての方へ背景画像
はじめての方へ背景画像
はじめての方へ背景画像

はじめての方へ

大田区久が原のペットメディカル久が原では、地域のかかりつけ医としてペットの健康を守り、飼い主様の気持ちに寄り添い、飼い主様と一緒に最善の治療を見つけていくことを目指しています。

詳細はこちら