ご予約・お問い合わせ

03-5747-1831

BLOG
ブログ

発咳について

はじめに:咳(発咳)ってなに?

**発咳(はっがい)**とは、簡単に言うと「咳(せき)」のことです。

咳は、

  • 1日に1〜2回だけ出る軽いもの

  • 1日中続くつらいもの

まで、重さはさまざまです。

📌 大切なポイント

咳は「体に何か異常が起きているサイン」のひとつです。

特に喉から肺にかけての異常です。


咳の原因はこんなにたくさんあります

咳の原因は一つではありません。

  • 風邪などの軽い感染症

  • 気管支炎・肺炎

  • 気管虚脱・気管低形成などの体の構造の問題

  • 心臓の病気による肺水腫

  • 喘息(ぜんそく)

  • 肺の腫瘍(肺がん)


秋に咳が増えやすい理由

秋は徐々に気温が下がってきて、空気も乾燥してきます。

東洋医学(中医学)では、

秋=肺の季節

と考えられていて、肺や気道のトラブルが起きやすい時期です。

なぜ乾燥がよくないの?

  • 空気が乾燥する

  • 花粉・黄砂・ホコリが舞いやすくなる

  • 気道の粘膜が乾く

👉 その結果、
本来あるはずの防御力が下がり、咳が出やすくなります。


咳は「体を守るための反応」

咳は、

気管や肺に入った異物(ウイルス・細菌・ホコリなど)を
外に追い出すための防御反応

です。

ところが、気道が乾いていると…

  • 異物がうまく排出されない

  • 気道にとどまる

  • 炎症が起きる

  • さらに咳が増える

という悪循環に陥ってしまいます。


よくある咳への3つの基本対策

① 加湿をする

  • 加湿器を使う

  • 室内の乾燥を防ぐ

👉 気道の粘膜が潤い、異物を外に出しやすくなります。


② 空気をきれいにする

  • 空気清浄機を使う

  • ホコリ・花粉・微粒子を減らす

人はマスクができますが、犬や猫はできません

だからこそ、

「家の中の空気環境」がとても大切


③ 体を冷やさない(適度に暖かく)

免疫細胞は、
ある程度の暖かさがないと十分に働けません。

目安は、

飼い主さんが「Tシャツ1枚でちょうどいい」と感じる温度

💡 電気代との相談にはなりますが、
病気予防の観点ではとても大切です。


犬と猫の「寒さ・暑さ」の話

よく言われるのは、

  • 猫:寒さに弱く、暑さに強い

  • 犬:寒さに強く、暑さに弱い

でも…

🐾 どの動物も「快適な温度」が一番

「強い」=「好き」ではありません。

秋口から、

  • 暖房

  • 加湿

  • 空気清浄

を始めることは、決して過保護ではありません。

⚠️ もし暖房を使わないなら、

飼い主さんも同じ環境の下、Tシャツ1枚で過ごしてみてください。

それで耐えられるなら犬や猫も耐えられるはずです。


それでも治らない咳は病院へ

  • 環境を整えて4〜5日たっても改善しない

  • 逆に咳が増えている

この場合は、
自己判断せず病院を受診しましょう。


ここからは原因別の咳のお話


気管低形成・気管虚脱による咳

気管ってどんな構造?

気管は、

輪っか状の軟骨が連なった「ホース」のような形状をしています。


気管低形成とは

  • 軟骨の輪が薄い・弱い

  • 気管がつぶれやすい

👉 急激な空気の流れによる陰圧で気管が扁平になり、炎症→咳が出ます。

    急激な温度の変化も気管に刺激を与え、発咳の原因となります。

気管虚脱とは

  • 気管のつぶれた状態が連続して起きる

  • 気管がつぶれたまま元に戻らなくなる

⚠️ これは放置できません。


見分けるヒント

気管低形成

  • 喉を軽く押すとすぐ咳き込む

  • 興奮時にガーガー音がする

  • しかし普段は普通

軽い低形成は珍しくありませんが、

❗ 常に「ガーガー」音がする
❗ 咳が止まらない

場合は治療が必要です。


心臓病による咳(肺水腫)

肺水腫は緊急状態です。

肺水腫とは?

  • 肺胞という酸素と二酸化炭素を交換する空間に水がたまる

  • そのため酸素交換ができない

👉 苦しくなって、肺胞に貯まった水を出そうとして咳が出ます。


見逃さないポイント

  • 咳+呼吸数の増加で判断

咳は常時出ていますが、心臓の働きが一番弱まる夜中から朝方が多くなります

安静時呼吸数の目安:

  • 正常:15〜20回/分

  • 危険:40回以上/分

⚠️ この二つの状態が見られたらすぐ病院へ。


喘息による咳(特に猫)

  • 免疫異常によるアレルギー

  • 乾いた咳が続く

軽度でも

何週間・何か月も続く

のが特徴です。

放置すると肺水腫に進行することもあります。


肺がんによる咳

肺がんは、

咳が出た時点で進行していることがほとんど

早期発見には、

  • レントゲン

  • 超音波

  • がん検査

などの定期検査が重要です。


まとめ:日々の観察がいちばんの予防

  • 咳の頻度

  • 呼吸数

  • 元気・食欲

小さな変化に気づくことが、
大きな病気を防ぐ第一歩です。

「いつもと違う」と感じたら、
早めに病院へ相談してくださいね

記事一覧