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抗てんかん薬について

てんかん発作はどの子にも起こる可能性があります。

MRI検査などを受けて、てんかん発作の原因を特定できることもありますが、

細胞レベルでの異常の場合、脳に構造上の異常が認められないため、

原因特定に至らない場合も多々あります。

そのようなものを特発性てんかんと呼んでいますが、

とにかく発作をコントロールすることに専念しないといけません。

 

当院ではさまざまな自然療法を行っているため、

てんかん発作を薬を使わずにコントロールして欲しいと来院される方もいらっしゃいます。

年に数回しか起きないてんかん発作であればそれも可能ですが、

現在てんかん発作を頻繁に起こしている子は

とりあえず抗てんかん薬で、

てんかんの発生自体を抑えることが優先されます。

なぜならてんかん発作が、残存する正常な脳細胞の減少をもたらすからです。

要はてんかんを起こせば起こすほど、更にてんかんが増えていくということです。

 

「てんかん発作をきちんとコントロールして、

 発作が起きない状況を確保してから、

 自然療法を始めていき、

 てんかん発作を起こさないことを確認しながら、

 抗てんかん薬の減量をしていく。」

これが基本的な流れとなります。

 

最終的に抗てんかん薬を止められる子もいれば、やめられない子もいます。

西洋医学的な治療は症状を抑えることに関してはとてもすぐれた治療なので、

現在出ている症状を止めなければならないような病気に関しては

まずは西洋薬を使って症状を止めて、

動物の不安や苦痛を無くしてから、

自然療法で根本治療を行っていった方が良いと考えています。

 

ただ、自然療法を使って、発作をすっきり止められることもありますので、

どうしても西洋薬を使いたくないという飼い主様の希望次第では

最初から自然療法で、てんかん発作の治療を試みることもあります。

 

てんかん発作はあくまで症状です。

病気の原因ではありません。

てんかん発作を起こす原因としては

いろいろな原因が推定されています。

あくまで推定で、特定しているわけではありません。

推定して、その原因を取り除く作業をしてみて

てんかんを起こさなくなればその推定は正しかったということになります。

その繰り返しを行っていった結果、

ウイルスの潜伏感染

重金属の蓄積

電磁波

ワクチン接種

などが協同して脳細胞の異常や変性を起こし、

てんかん発作を起こしたり、

脳梗塞や血流障害などを起こして、てんかん発作につながっていたりするのではないかと考えています。

 

これらの原因を取り除くのに西洋薬の薬は全く歯が立ちません

これら原因を排除するための方法は、

飼い主さんの努力による生活環境改善食べ物

これがメインです。

治療の主軸です。

 

そしてサブとして漢方薬、ホメオパシー、波動療法、サプリメントなどを使用してきます。

ホモトキシコロジーの注射もてんかん発作や老化に伴う脳の梗塞で引き起こされる発作に有効です。

しかし、週2回の注射に通わないといけないのでちょっと大変です。

調子が良くなってきたら月に1回くらいの通院回数に減らすこともできるかもしれません。

 

自然療法での治療はいろいろありますが、

最初にお話ししたように現在てんかん発作を1か月に1回以上起こしている子に関しては

抗てんかん薬の投薬をお勧めします。

てんかんのコントロールをしたうえで、

抗てんかん薬を止めるための手段を考えていく

という順番が基本となります。