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ONCOLOGY
腫瘍科

当院の腫瘍科診療のポリシー

腫瘍というのはもともと正常な細胞が変化したものです。細胞が変性し、免疫反応による処理を逃れた細胞が腫瘍として増殖していきます。腫瘍を治療するためには、何が原因で細胞が変性し腫瘍になってしまったのか?免疫がどうして腫瘍細胞を見逃してしまったのか?そこを考えて治療に挑まないと、たとえ外科手術をしたとしても、抗ガン剤を投与したとしても、根本的に治ったことにはなりません。今ある腫瘍を取り除く、無くすことはもちろんですが、腫瘍になった根本原因を見つけて体と環境から排除していくことが本当の治療となります。

犬の主な病気

リンパ腫

血液の中のリンパ球と呼ばれる細胞がガン化したもので、腫瘍の中では割と多い腫瘍です。 腫瘍ができた場所に応じて治療は異なりますが、血液系のガンは手術で摘出したとしても別の場所に出てくるので、抗ガン剤治療がメインとなります。抗ガン剤を使わず、ホメオパシー、ホモトキシコロジー、漢方薬、バイオレゾナンスなどを駆使して維持したり治療したりするケースもありますが、効果はまちまちです。抗ガン剤を使ったとしても、全く効かないケースもあります。

肥満細胞腫

皮膚にできる悪性度の高い腫瘍です。肥満細胞というのは、血管周囲や組織中に分布し、炎症反応やアレルギー反応に関与する細胞です。太っている肥満とは無関係ですので、太っていなくても肥満細胞腫はできます。肥満細胞の中にはヒスタミンという物質が多量に含まれており、これが炎症や痒みを起こすので、肥満細胞腫では痒くなることもあります。見つけたらすぐに手術して取ることが治療の基本ですが、薬を飲んで解決する場合もあります。分子標的薬と呼ばれる抗ガン作用を有する薬やステロイドなどを使うことが多いです。ホメオパシーやホモトキシコロジーで治療を行う場合もあります。

悪性黒色腫(メラノーマ)

一番多いのは口腔内にできるものですが、皮膚表面にできることもあります。メラニン色素を持った細胞がある場所ならどこにでもできます。抗ガン剤はあまり効かないため、手術による摘出が基本的な治療ですが、再発率が高く、かなり広範囲の切除が必要で、生活の質のレベルが下がる可能性もあります。ホリスティック医療でコントロールする場合もあります。

血管肉腫

中型~大型犬に多い腫瘍ですが、特にレトリバー(ラブラドール、ゴールデン)犬種に多い腫瘍です。脾臓や肝臓にできた血管肉腫が破裂して、いきなり立てなくなりぐったりして連れて来られるケースも多いです。血管の腫瘍なので、血管がある所ならどこにでも発生し、心臓に発生することもあります。無症状で進行するので、ある程度の年齢に達したら定期的な超音波検査などが必要です。治療は基本的に手術による摘出ですが、 脾臓の血管肉腫を脾臓ごと摘出する手術以外は摘出自体が困難である場合も多く、ホリスティック医療でコントロールするケースもあります。

猫の主な病気

悪性リンパ腫

血液の中のリンパ球と呼ばれる細胞がガン化したもので、猫の場合は中・高齢で発生が増えてきます。特に胃や腸といった消化器での発生が多く、嘔吐や下痢の回数が増え、体重が落ちてきます。猫白血病ウイルスなどの感染が関与しているとも言われています。手術で摘出ができる場合は摘出しますが、血液系のガンなので体中のどこにでも再発する可能性があり、抗ガン剤治療が行われることが多いです。しかし、猫の悪性リンパ腫は抗ガン剤の効果が十分得られず副作用が強く出てしまうこともありますから、ホメオパシー、漢方薬、バイオレゾナンスなどのサポートをしてあげたほうが良い場合もあります。最終的にはリンパ腫になった原因を考え、それらを生活から排除していくことも考えないと再発したり、治りきらなかったりします。

扁平上皮ガン

猫の口腔内にできる悪性腫瘍の中で最も多い腫瘍です。口腔内や舌にできる腫瘍は、ごはんを食べなくなって気づくことが多いです。やがて、口が開きっぱなしで閉じられなくなり、快適に過ごすこともできず、見ているだけでもつらい状態を呈するようになります。呼吸困難や栄養失調、貧血が引き起こされる場合もあります。だから、ならないようにすることが重要。そのためにやらなければならないことはハミガキ。猫のハミガキが大変なのは重々承知しておりますが、是非やっていただきたい。毎日自分で歯を磨くことが絶対条件です。歯を磨くだけでガンの発生を予防できるわけではありませんが、日頃から口の中を意識して観察すること、そのためのハミガキは最低限やらなければならない事だと思います。また、猫の口腔内腫瘍の発生には、飼い主様の喫煙歴が関与しているということがわかってきています。猫は毛繕いをする動物です。一緒にいる飼い主様がタバコを吸う場合、その副流煙は猫の毛に付着します。猫はそれを毎日毛繕いすることで口から摂取しているのです。当然、一番強い毒に曝されるのは口腔内です。ペットを飼う方にタバコをやめてくださいとは言えませんが、せめてペットがいる空間、ペットが過ごす空間ではタバコを吸わないようにしてあげてください。

肥満細胞腫

肥満細胞という免疫に関わる細胞がガン化したもので、皮膚だけでなく、脾臓などの内臓にも腫瘍の塊を形成します。皮膚にできた腫瘍でも毛に隠れて見つけられないことが多く、内臓にできた腫瘍は超音波検査をしなければ見つからないことが多いため、発見が遅れてしまう場合もあります。基本は手術による摘出ですが、やはり全身性疾患なので、できた腫瘍を取るだけでは解決できません。なぜ肥満細胞腫ができてしまったのかを考え、対策をしていくことが大事です。

当院の腫瘍科診療の特徴

  • 針吸引の細胞診で
    正確な診断

    針吸引の細胞診で正確な診断

    体表面の腫瘍は、明らかに良性と判断される場合以外はすべて針を刺して細胞を採取し、細胞診で腫瘍の種類、動向を診断します。

  • 超音波検査による
    腫瘍検査

    超音波検査による腫瘍検査

    胸腔内や腹腔内の腫瘍は外から見てもわからず、血液検査やレントゲンでもわからないことが多いので、超音波で調べます。発見したら針吸引で細胞を調べます。

  • 腫瘍に対する
    幅広い治療

    腫瘍に対する幅広い治療

    手術、抗ガン剤、自然療法と、飼い主様のご希望に合った治療法を提案いたします。なぜ腫瘍ができてしまったのか?という病気の原因にも着目し、ご希望があれば原因を除去するための方法のご提案もさせていただきます。

診療の流れ

  • 受付・問診

    ご来院いただきましたら、受付にいるスタッフにお声がけください。はじめに問診票のご記入をお願いいたします。セカンドオピニオンや転院の方は、それまでの検査結果などをお渡しください。
    ご記入できましたらスタッフをお呼びになり、診察室に呼ばれるまでその場でお待ちください。

    受付・問診
  • 診 察

    腫瘍の場所、大きさ、周囲の組織との固着などを見ていきます。

    診察
  • 検 査

    体の中の腫瘍は超音波検査で大きさや周りの組織との癒着などを観察します。
    細胞診をする場合は腫瘍に針を刺して細胞を採取します。細胞診をすると腫瘍の悪性度がわかりますし、腫瘍の種類がわかる場合もあります。20分くらいで結果が出ますので、受付でお待ちください。

    検 査
  • 治療方針のご提案

    触診、細胞診で大体の腫瘍の動向が推測できますので、治療をどのように進めていくかのご提案をさせていただきます。治療法は一つと決まっているわけではありませんので、治療に関するご希望がございましたらお申し出ください。

    治療方針のご提案
  • お会計

    診察が終わりましたら待合室でお待ちください。お車でお待ちになる方はスタッフにお声がけください。
    お支払いは現金、クレジットカードのみとなります。 アニコム、アイペットにご加入の方は窓口清算ができますので、保険証のご提示をお願いいたします。

    お会計
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大田区久が原のペットメディカル久が原では、地域のかかりつけ医としてペットの健康を守り、飼い主様の気持ちに寄り添い、飼い主様と一緒に最善の治療を見つけていくことを目指しています。

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