当院の循環器科診療のポリシー
心臓は全身に血液(酸素)や栄養を送るポンプです。ポンプとしての働きも重要ですが、中医学の分野では単なる機械的なポンプとしての機能だけではない機能も有していると考えられています。また、五臓(心、肝、腎、脾、肺)は密接に関連しており、全身の様々な臓器が心臓に影響を及ぼすこともあるとも言われています。 当院では心臓のポンプ機能を維持するだけでなく、全身の臓腑機能の中核を担い、精神活動や自律神経系の働きまで担う心臓を、総合的に健康に維持することを治療の主軸として取り組んでいます。
犬の主な病気
僧帽弁閉鎖不全症
心臓病と呼ばれる疾患のほとんどが僧帽弁閉鎖不全症と言っても良いくらい、最も多い疾患です。僧帽弁と呼ばれる心臓の中の部屋を区切る扉が半開きになってしまい、血液が逆流してしまう病気です。心臓は全身に血液を送るポンプの役割をしており、その中の血流の異常は全身への血液供給の不足を招きます。弁の閉鎖不全が悪化すると、心臓拡大、肺水腫による発咳、呼吸困難を起こし、命を落とす事態を招きます。治療はお薬を飲んで進行を遅らせることが主流ですが、飲む薬にも降圧剤、強心剤、漢方薬、ホメオパシー、ホモトキシコロジーなどがあります。初期であれば漢方薬を飲んで長い期間悪化せずに維持できる子もいるので、治療の選択はとても重要となります。また、手術をして弁を作り直すことを選択する方もいらっしゃいます。
拡張型心筋症
中型から大型犬に多い心臓疾患です。心臓が拡大してきて、心臓の筋肉の厚さが薄くなり、血液を送り出すポンプとしての役割を果たせなくなってきます。遺伝的な要素でなることもありますが、原因不明で発症することもあります。主な治療は投薬による内科的な管理です。
猫の主な病気
心筋症
猫の心筋症は比較的若い子でも見られる病気で、加齢とともに発症率が上がります。肥大型、拘束型、拡張型などに分類され、治療はいずれも漢方薬、ホメオパシー、降圧剤、強心剤と犬と同様です。猫の心筋症は心臓内での循環障害のために血栓と呼ばれる血液の塊を形成することがあり、この血栓が血流にのって心臓から流れ出ると、末端の血管に詰まり、後ろ足が麻痺したり、ひどい場合には壊死したりすることがありますから、心筋症が見つかった段階で血栓ができないようするための薬やサプリメント飲むことが推奨されます。
当院の循環器科診療の特徴
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心臓疾患発見時の
正確な病状把握聴診で心臓の病気を疑った段階で、レントゲン検査、心電図検査、超音波検査で現在の心臓の状態を正確に診断します。
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各ステージでの
適切な治療法心臓病の場合月に1回聴診に来院していただき、経過観察を行っていきます。年に1回は各種検査を行い、経年的な心臓の変化を比べて、治療の方針を更新していきます。
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さまざまな治療法で
心機能をサポート循環器系の病気はお薬が命綱です。そこに自然療法やサプリメントで心臓の機能をサポートし、より長く健康に生活できるように、プラスアルファの選択肢をご用意いたします。
診療の流れ
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受付・問診
ご来院いただきましたら、受付にいるスタッフにお声がけください。はじめに問診票のご記入をお願いいたします。セカンドオピニオンや転院の方は、それまでの検査結果などをお渡しください。
ご記入できましたらスタッフをお呼びになり、診察室に呼ばれるまでその場でお待ちください。 -
診察
循環器の診療のベースは聴診です。慎重に聴診をして病気の大体の状況を把握します。
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検 査
基本的な検査はレントゲン検査、心電図検査、超音波検査です。これらの検査でほとんどの心臓疾患の状態が把握できます。初めて心臓の検査をセットで受ける場合は別日で検査予約をしていただきます。
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治療方針のご提案
聴診、各種検査で心臓の状況が把握できましたら、現在の心臓の状態のご説明、治療方針のご提案をさせていただきます。
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お会計
診察が終わりましたら待合室でお待ちください。お車でお待ちになる方はスタッフにお声がけください。
お支払いは現金、クレジットカードのみとなります。 アニコム、アイペットにご加入の方は窓口清算ができますので、保険証のご提示をお願いいたします。




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大田区久が原のペットメディカル久が原では、地域のかかりつけ医としてペットの健康を守り、飼い主様の気持ちに寄り添い、飼い主様と一緒に最善の治療を見つけていくことを目指しています。
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