ホメオパシー
ホメオパシーの歴史は200年以上になります。ドイツのハーネマンという医師によって確立され発展してきた治療法です。日本語では「同種療法」とも訳され、病気になっている患者と同じような症状を引き起こす物質を希釈して患者に与え、自己治癒力を刺激することによって治癒をもたらす治療です。日本で行われている民間療法の「喉が痛い時にショウガ湯を飲んだり、熱が出た時に布団かぶって暑くしたりする」のは同種療法をもう少し過激にしたものです。この治癒は身体だけでなく精神にも影響し、まさに心身ともに治癒に導くホリスティック医療の具現とも言えます。

ホメオパシーはバイタルフォースと呼ばれる生命エネルギー(中医学で言うと「気」)を重視して治療を行います。病気というのはバイタルフォースの流れが乱れた状態で、この流れを整えることで自然に治癒に導きます。中医学でいうところの、鍼治療で気の流れを整えるという治療に似ているともいえます。
生命エネルギーと言われると、目に見えないし、五感で感じ取ることができないので、よくわからないという方もいらっしゃると思いますし、信じていない方もいらっしゃるかもしれません。みなさんスマホを利用するのに4Gや5Gの電波を利用していることは知っていますよね?4Gや5Gなどの電波も五感で感知することはできません。しかし、存在していることは疑っていないと思います。だから身体の中を流れる生命エネルギーというものも存在しないとはいえないのではないかと思います。
ホメオパシーを医療と呼べるのかどうか賛否両論意見は分かれています。しかし、これまでホメオパシーが残してきた優れた治療実績を見てみると医療の中に組み込むべきだと思いますが、その医療概念が難解であり、医療従事者の頭では理解不能なことと、製薬を担っている巨大産業の利権が絡んで医学会からは疎まれています。
わたしはもともと西洋医学での治療に限界があること、決して病気を治しているわけではなく症状を消しているだけの治療になっていることに疑問を感じ、もっと本質的な治療法がないかと思い、ホメオパシーという治療を見つけました。ホメオパシーを実践していく中で、西洋医学ではどうにもならないとされてきた病気の克服、延命を経験すると、決して排除すべき医療ではないと考えます。
レメディ

ホメオパシーで治療に使われる物質です。あえて薬とは言いません。
レメディは自然界のあらゆる材料を使って作られます。その数は4000種類を超えるほどで、レメディとしての情報は年々更新されていっています。
自然界の原材料の100倍希釈を30回繰り返したものが一般的に使用される30cという濃度のレメディです。ここまで希釈すると物質としては存在しません。物質は存在しませんが、物質の持つ波動やインフォメーションなどは残っていて、それらが病気を治癒に導いてくれるのです。
それゆえレメディの中には砒素やトリカブトなどの一般的には毒として殺傷作用のある物質もあり、色々な病気に汎用できるレメディとして利用されたりしています。
ホメオパシーによる治療の実際
ホメオパシーのレメディは西洋医学のように、こういう病気に対してはこの薬というような処方はしません。
同じ病気を患っていても異なる個体では処方するレメディが異なる場合もありますし、全く違う病気を患っていても処方するレメディは同じということもあります。中医学では同病異治、異病同治といいます。つまり病気に対して薬を処方するのではなく、その個体全体を診て薬を処方するということです。
ホメオパシーで大事なことは、ペットひとりひとりの性格、性質、行動パターン、食べ物にかかわらず好き嫌いなどの、病気をしているその子自体を特徴づける情報が必要だということです。そのために問診に一番重きを置きます。得られる情報が多ければ多いほどより正確なレメディを選べるからです。なにせレメディは4000種類以上もあるのですから。
種類に加えて先ほどレメディの生成の時にお話しした希釈の濃度。こちらもとても重要なものとなります。なぜなら濃度によって効果が変わるからです。そしてホメオパシーは濃度が薄くなればなるほど、つまり希釈されればされるほどエネルギーは増大していき、効果も高くなります。
種類4000種類、希釈倍率原液から1000cまで、掛け算するとどれだけ数があるんだよ!って思います。これだけの数からレメディとその濃度を選ぶわけですから、情報がいくらあっても足りないということはご理解いただけたのではないかと思います。そしてその情報をもたらすのは飼い主様です。飼い主様の観察如何にかかっているとも言えます。

レメディの飲ませ方はいろいろです。
基本、人の場合は舌の裏でゆっくり舐め溶かすのがレメディの飲み方です。
しかし動物はそんなことはできません。動物の場合はレメディを水で溶かしてから飲ませます。
こんな感じ。
投与間隔もさまざまで、毎日という場合もあれば、1週間に1回、1か月に1回という場合もあります。病気の重さ、使うレメディの濃度によってさまざまです。
ホモトキシコロジー
ホモトキシコロジーは名前にトキシンと入っているように、毒素(有害物質)というのが大きなポイントとなります。すべての病気は遺伝子レベルから組織レベルまで毒素が蓄積したことによって起こると定義しているのがホモトキシコロジーです。
身体が健康なうちは、体内の有害物質は血液やリンパを通して排泄器官(肝臓や腎臓、腸管など)から体外に排出されます。その毒素を排出することができれば、生物は日々起こるちょっとした異常を自分で治せるようなっているのですが、環境から生じるストレスや体の老化などさまざまな理由で毒素を除去できなくなると細胞そして組織毒素が停滞し、病気が引き起こされるという考えのもと、ホメオパシーのレメディを組み合わせることによって、毒素の排出を可能にしたのがホモトキシコロジーです。
ホメオパシーとは基本概念が異なりますが、使っているものはレメディです。大きく異なる点は病気に対して処方するという点です。ですから西洋医学と同じように病気によって使用する薬剤は決まっています。ホメオパシーほど各個体の性質を考える必要がないということです。それともう一つ大きな違いは、ベースとなる治療は週に2回の注射ということです。病気によっては内服という方法も使えますが、重症例には定期的な注射が必要になります。
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診療の流れ
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受付・問診
ご来院いただきましたら、受付にいるスタッフにお声がけください。はじめに問診票のご記入をお願いいたします。セカンドオピニオンや転院の方は、それまでの検査結果などをお渡しください。
ご記入できましたらスタッフをお呼びになり、診察室に呼ばれるまでその場でお待ちください。 -
診察
順番になりましら看護師がご案内いたしますので、看護師の誘導に従って診察室にお入りください。獣医師による診察の間は、診察室内の椅子に座って診察の様子をご覧いただけます。この間獣医師からいろいろと質問がありますので、お答えくださいますようお願いいたします。言葉で表現することのできない動物の診察には、飼い主様の小さな気づきが重要です。どんな些細な事でも構いませんので、おっしゃってください。
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問診
ホメオパシーで重要なのは、それまでの生い立ち、性格、好き嫌い、行動パターンなど、日常生活でのその子の特徴です。なので、ホメオパシーが一番重視するのは問診です。問診を正確に取るには飼い主様の観察眼がとても重要なポイントとなります。
ホモトキシコロジーにはその必要はありません。病状に応じて治療法は決まってきます。 -
治療方針のご提案
診察、検査結果をもとに、現在の状態の説明し、各種の治療の選択肢をご提案させていただきます。その中から費用、時間、労力などを踏まえ、ご選択いただきます。治療法というのは飼い主様が決めるべきものでありますし、飼い主様が決めることができるようにご説明し、情報をご提供し、ご相談に乗ることが私たちの役目だと思っています。
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お会計
診察が終わりましたら待合室でお待ちください。お車でお待ちになる方はスタッフにお声がけください。
お支払いは現金、クレジットカードのみとなります。 アニコム、アイペットにご加入の方は窓口清算ができますので、保険証のご提示をお願いいたします。




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大田区久が原のペットメディカル久が原では、地域のかかりつけ医としてペットの健康を守り、飼い主様の気持ちに寄り添い、飼い主様と一緒に最善の治療を見つけていくことを目指しています。
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