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2017年04月28日

青柳院長、木村獣医師

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自然療法症例 : 椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは鍼治療とホモトキシコロジー、組織細胞剤、レーザーの治療でかなりの確率で症状の緩和をはかれています。そのうちの一部の症例をご紹介いたします。

4歳10ヶ月、メス、ミニチュア・ダックス

明らかな椎間板ヘルニアではないが、原因不明の歩行不能で来院。鍼とホモトキシコロジーによる治療を行う。2週間だけ副腎皮質ホルモンを内服。すぐに歩けるようになるが、後ろ半身の不安定な状態は改善しない。以後、鍼治療とホモトキシコロジーの経穴注射を行い、週1回の治療を1ヵ月続けてほぼ完治。以後は定期的に鍼治療を行い、経過良好。

〈コメント〉

椎間板ヘルニアは鍼治療とホモトキシコロジーの治療で非常に治療効果の上がっている病気です。 深部痛覚がなくなり、外科手術をしても神経機能がもどるかどうかわからないような症例も、鍼治療とホモトキシコロジーの治療を続けることによって後ろ足の機能が回復してきている例をたくさん診てきています。また、症状がそこまでひどくなければ副腎皮質ホルモン剤を使用することなく、あるいは短期間の使用で回復をしており、体に負担をかけることなく治癒できています。
外科手術をした後、逆に痛がるようになったり、手術後も回復が認められないような症例にも治療効果が出ています。 ただ、鍼治療やホモトキシコロジーの治療は外科治療と異なり、根本的な治療ではないので注意が必要ですし、100%症状が改善するという保障はできません。実際に手を尽くしても症状の改善が認められない症例もあります。


5歳、オス、ミニチュア・ダックス

3、4日前より歩かなくなり来院。発症後かなりの時間が経過しており、来院時には深部痛覚も消失していたため、神経機能の回復を目的として通常の西洋医学的治療と同時に、ホモトキシコロジー、鍼治療を開始。4日で深部痛覚は回復。その後ホモトキシコロジーと鍼治療のみの治療を継続し、20日程で浅部痛覚も回復。治療を継続し、来院時から30日程で位置感覚も回復してきた。この時点で一般生活に支障はないほどの回復をしていたのだが、根本的な治療をしたいという飼い主の要望もあり、脊髄造影を行い、椎間板ヘルニアを起こしている場所の特定をして外科手術を行う。その後もホモトキシコロジーと鍼治療を行い、現在は半年に1回ホモトキシコロジーと鍼治療を行い、元気に普通の生活を送っている。後ろ半身の麻痺症状は一切ない。

[注、椎間板ヘルニアは、軽度であれば腰の痛みなどの症状しか見られないが、重度になるに連れて、位置感覚の消失、浅部痛覚(皮膚の痛み)の消失、深部痛覚(骨の痛み)の消失へと進行していく。]


6歳、オス、ビーグル

突然の痛みの発症。歩行はできるが、後足が不安定で他院で椎間板ヘルニアだろうと診断され、鎮痛剤を処方されたがあまりよくならないということで来院。レントゲンを撮ったところ、確かに頚部・胸部・腰部にあやしい所見はあるが、どこが本命の場所であるかは不明。MRI検査は飼い主が望まなかったため、そのまま治療に入る。痛みが強いため、病変部と思しき箇所にレーザーをあて、オゾン療法を行い局所に早期鎮静化を図る。ホモトキシコロジーの注射を行い、西洋薬の消炎鎮痛剤を処方。痛みはすぐに消えたが歩様の不安定さは残る。週に2回の治療を継続していくと徐々に歩様の不安定さは改善し、現在は痛みも伴わず歩行もしっかりしている。ただし、ホモトキシコロジーの注射は月に1回程度で継続中。

〈コメント〉

レーザーは普通のレーザー治療器ではなくHe-Ne-レーザーという痛みも熱さも伴わない低波長のレーザーを使用しているので、鍼治療効果も伴って動物は気持ちよくなるみたいである。そこにオゾンを加えることでさらに抗炎症効果が加えられ、治療効果はさらに上がる。ホモトキシコロジーの注射は原因となっている脊椎椎間板の安定化をはかり、継続的な痛みの鎮静化と神経機能の改善をもたらしてくれていると思う。これで症状の改善が見られなければ鍼治療を加えるところである。また、鍼治療を先に施す場合もある。ステロイドを多用せず、外科的な治療も望まない飼い主には望ましい治療効果を上げてくれる可能性は高い治療法であるといえよう。